第15章~人生のシナリオ(4)

更に、「シナリオ通り」の圧巻ともいうべき出来事が半年後に起きた。

ママは、今でもそのときの話になると、      
「信じられない。本当にあんな不思議なことってあるんだね」と感慨深げだ。
             
それは、Y子さんのメールから始まった。      
             
Y子さんというのは、ママがアロマテラピーの講習を受けに行ったときに、
後ろの席に座っていた人である。        
             
3日間同じ席に座っていたので、一緒にお昼を食べたり、    
最終日にはカフェでお茶をしたりもした。      
             
それっきりだったのだが、3ヶ月経って、突然メールが来たのだった。  
             
たまたま用事があって、(ママの家の)近くまで来ているという内容だった。
             
後で聞いたところでは、「ふと」、ママのことを思い出して、  
メールをしたとのことだった。        
             
ママは「何となく」、Y子さんの用事が終わった後に、時間があるのなら
お茶をするのもいいかな、と思った。      
             
最初はママが出かけていくつもりだった。      
が、「急に気が変わり」、        
良かったら、遊びに来ない?と家に招くことにしたのだった。  
             
ママ、その、「ふと」、「何となく」、「急に気が変わり」、って、  
ぜ~んぶ、「シナリオ」なんでしょ?      
             
「後で考えると、そうだよね」        
             
もちろん、その時点では、ママは何にも気付いていなかったんだけど。