第18章~時間の概念(2)

木内 鶴彦さんという彗星捜索家の方の話。

22歳の時に臨死体験をするのだが、肉体を離れて、意識だけの存在になると、時間や空間の制限なく自由にどこへでも行けることに気付き、
好奇心の趣くまま、いろんなことを試す。

 

 

たとえば?

 

「え~っとね、千年前のある神社へ行って、その神社を建設している人に乗り移り、柱に”鶴”という字(自分の名前)を書かせたんだって」

 

ん? 何のために?

 

「証拠を残しておいて、後で、確かめようと思ったんだって」

 

後に実際に確かめに行ったらしい。

 

ちゃんと字は残っていた。

 

神主さんに、事情を話したら、

 

「そうでしたか? これで、ようやく、謎が解けました。
私たちも、どうして、突然、鶴という漢字が出てきたのか、ずっと、
不思議に思っていたのです」って言われたらしいよ。

 

自分の子供の頃へも行ってみる。

 

「子供の頃、川原へ降りていく道を歩いていたら、突然、”危ない!”という声が聞こえて、

 

反射的に、前を歩いていたお姉さんの背中をボ-ンと押して・・・・

 

直後に大きな岩が落ちてきたんだって。   

 

その声のおかげで助かったんだけど、その声の主が誰だったのか見に行ったんだって」 

  

「行く」というより、「あそこに行きたい!」と思った瞬間に、その場所にテレポートすることができるのだとか。   
   
そしたら?   

 

「小さい彼がお姉さんと一緒に歩いていて、そろそろ声のしたあたりに来たぞ、と思って   見てるんだけど、誰も出てこない。

   

で、とうとう、その大きな岩が落ちてくる場面まで来てしまって、   
思わず、”危ない!”って叫んじゃうの。   

 

そしたら、小さい時の自分がこっちを振り返ったんだって」   

 

つまり、声の主は自分?   

 

「そう! 信じられる?エフちゃん」