第18章~時間の概念(10)

「だからね、一瞬、未来に行って、また戻ってくれば、例えばSF小説とかで、未来都市を書くことも可能になるよね?

 

ママがこんなことを言ったのには訳がある。

ママは、子供の頃、本を読むのが大好きで、日に1冊、多いと2冊のペースで
毎日毎日読んでたんだって。

 

「エッセイとか、純文学とかは、作者が自分の頭で(つまり顕在意識下で)、考えて書いたんだろうなと思えるんだけど、SF小説の中に、詳細な未来都市の描写とかがあると不思議でしょうがなかったの」

 

「なんで、未来のことをこんなに(空想だけで)詳細に描けるのか、子供心に?  だったんだよね~」

 

未来に限らず、地底都市でも、他の惑星のことでも。

 

まるで見てきたかのような細かい描写・・・・。

 

ああ、でも、さっきの巻尺の例えでいうと・・・・。

 

「書けるよね」

 

現在と、未来を両方つまんで、ぱっと合わせちゃえば・・・。

 

「ヒプノをやらなくても、インスピレーションという形で受け取ることも可能だし」

 

つまり、構想を練っている時に、脳波がアルファ波とか、シータ波になって、

そのときにインスピーレーションが振ってくれば、それは、催眠下で見に行ったのと同じだから。

 

ってことは・・・・・?

 

現在に居ながらにして、過去にも未来にも行けるということは、
時間は、過去から現在、未来という直線ではないってこと?

 

「・・・・みたいなんだよね」

 

つまり、同時存在してるんだ!